公開日:2024.06.03
更新日:2024.12.07
再エネ電力への切替や新電力への切替にあたって、電力の安定供給に不安を持つ需要家もまだ多いと見受けられます。
こうした切替によって、電力供給が不安定になったり、停電時の復旧が遅くなることはありません。
本記事では、電力の安定供給に関する仕組みなどについて解説します。
電力自由化に伴い、適正な競争環境を保つため、発送電分離が実施されました。送配電網を維持し、需要家への安定的な電力供給を行う「送配電部門」と、需要家に電力を販売する「小売部門」、発電事業を所管する「発電部門」に分離し、東京電力などの旧一般電気事業者だけでなく、電力小売事業に参入した新電力も送配電網を公平に利用できるよう、中立性を高める改革が進められています。
出所)関西電力ホームページ.https://www.kepco.co.jp/corporate/liberalization/neutrality.html
新電力を含め、どの小売電気事業者と契約しても、需要家まで電力を届ける送配電網の管理と電力供給など以下の役割を担うのは、旧一般電気事業者の送配電部門(一般送配電事業者)となり、これまでどおり地域の電力会社となります。
小売電気事業者は、「自己所有の発電所」、「相対契約する発電所」、「日本卸電力取引所(JEPX)」から電力を仕入れして需要家に販売します。 再エネ電力として契約した場合においても、実際に需要家に供給される電力は、どこで発電されたものかわからない電気が送配電網を通じて供給されるため、再エネ電力を契約した場合において再エネ発電所の稼働状況に左右されずに安定的な電力供給が受けられます。
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