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公開日:2025.07.22

更新日:2025.07.29

【解説記事】電気料金の仕組み・構成について

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電気料金の基本的な構成要素とその性質について、具体的な電気料金の試算例も交えつつ解説します。

電気料金の構成

電気料金は、電力会社・メニューによって若干の違いはあるものの、基本的に以下の4要素で構成されています。

  • 基本料金(固定料金)
  • 電力量料金(従量料金)
  • 燃料費等調整額
  • 再エネ賦課金

1. 基本料金(固定料金)

契約しているアンペア数や契約容量に応じて、毎月定額で発生する料金です

  • 電力使用に有無に関わらず発生しますが、電力使用がない月は減額される場合も多いです
  • 基本料金のないメニューも存在します

2. 電力量料金(従量料金)

実際に使用した電力量(kWh)に応じて発生する料金です

適用されるkWh単価については以下のようなタイプがあります

  • 固定単価

    常に同じkWh単価が適用されます

  • 段階制

    使用量のレンジによって異なるkWh単価が適用されます
    (例)月100kWhまでは20円/kwh 100kWh超えた分は25円/kWh

  • 季時別

    時間帯や季節などにより異なるkWh単価が適用されます
    (例)夏季の8時~20時は25円/kwh それ以外は20円/kWh

  • 市場連動

    電力市場価格に連動して30分ごとに異なるkWh単価が適用されます

3. 燃料費等調整額(燃料費調整額/市場価格調整額)

発電コストの変動を料金に自動転嫁するための調整額です

  • 調整額算定の基準となるものは主に以下の2種類です
    • 燃料価格(原油・ガス・石炭の価格)
    • 卸電力市場価格(JEPXスポット価格)
  • 約款などで事前に定めた定義に基づき、調整単価が毎月算出され、その単価はプラス(負担増)にもマイナス(負担減)にもなります
  • 調整額の算出式は電力会社やメニューによって異なり、近年特に多様化/複雑化しています

4. 再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)

再エネ普及のため、国の法律(再エネ特措法)に基づき負担する金額です

  • 基本的に、全電力使用者(需要家)が等しく負担するもので、電力会社・メニューによらず負担額は同じです
  • 賦課金単価(kWh単価)は年度毎に決定されます(2025年度:3.98円/kWh)

料金の性質まとめ

電気料金についての留意点

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