島根県益田市のエネオクの試験導入から全公共施設への導入決定、そしてその結果についてご紹介します。

島根県益田市は、2021年に地方自治体としては全国として初めてリバースオークション方式による再エネ電力調達を試験的に実施しました。その後、対象施設を拡大しながらすでに4回エネオクを活用し小売電気事業者の選定を実施しています。<h2 id="h59a6b981fb">エネオク実施の経緯</h2>2020年、益田市の電力入札担当課（当時は政策企画課）では電力調達に係る業務のDX化を検討しているなかで、環境省「公的機関のための再エネ調達実践ガイド」でエネオクの存在を知り、試験導入に向けて当社と協議を進めることになりました。試験導入にあたっては、電力入札担当課と当社で入札仕様等について整理したのち、市直営施設の所管課に協力を依頼し、最終的に電力入札担当課主導で当社とオークション運営業務委託を締結の上、試験導入が決定しました。 試験導入の結果、リバースオークションの効果が認められ、令和5年度以後の電力需給分からは、電力入札担当課（環境衛生課）が取りまとめ、原則すべての施設の電力契約を対象に実施されています。<h2 id="h03ccd40484">施行的取組から原則全ての公共施設に対象拡大</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/5a48cdd0e95d4dd3979f8d40ab5ae949/d9f9af4ec43c452c808c58c3c1746261/%E7%9B%8A%E7%94%B0%E5%B8%82%E6%8B%A1%E5%A4%A74.png?w=1000&amp;h=290" alt="" width="1000" height="290"></figure>第1弾目である2021年2月に実施した試験導入では、低圧契約36件を対象にエネオクを利用しました。 　本取組では、オークションの実施の広報からオークション開始までに一定の期間を設け、周知と新規の入札参加資格申請の期間を確保したことで入札参加者数が増加し、さらにリバースオークションの効果で、より競争性の高い契約への移行を支援することができました。第2弾目では、契約期間が残っている施設、及び街路灯、防犯灯、防災無線などの設備を除いた直営施設・公営企業の原則全ての契約を対象にオークションを実施し、第3弾目には契約期間が残っていた施設を対象に、4月供給開始に揃えるように調整したオークションを実施しました。そして第4弾目では、益田市役所その他の公共施設に係る電力受給契約439件（高圧44件、低圧・従量電灯395件）を対象にオークションを実施しました。<h2 id="he2f611cd03">オークション実施結果概要</h2><table><tbody><tr><th colspan="1" rowspan="1"></th><th colspan="1" rowspan="1">第1弾</th><th colspan="1" rowspan="1">第2弾</th><th colspan="1" rowspan="1">第3弾</th><th colspan="1" rowspan="1">第4弾</th></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">対象</td><td colspan="1" rowspan="1">低圧契約36件</td><td colspan="1" rowspan="1">市所有の公共施設に係る電力需給契約438件（高圧34件・低圧304件）</td><td colspan="1" rowspan="1">益田市立益田中学校その他の公共施設に係る電力需給契約11件（全て高圧）</td><td colspan="1" rowspan="1">益田市役所その他の公共施設に係る電力受給契約439件（高圧44件、低圧・従量電灯395件）</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">契約期間</td><td colspan="1" rowspan="1">2021年4月～2023年3月（24ヵ月）</td><td colspan="1" rowspan="1">2023年4月～2024年3月（12ヶ月）</td><td colspan="1" rowspan="1">2023年9月（※）～2024年3月（6ヶ月）※一部：11月～</td><td colspan="1" rowspan="1">2024年4月～2025年3月（12ヶ月）</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">削減率（落札価格/予定価格）</td><td colspan="1" rowspan="1">5.96％</td><td colspan="1" rowspan="1">5.8％</td><td colspan="1" rowspan="1">2.5％</td><td colspan="1" rowspan="1">24.3％</td></tr></tbody></table><h2 id="hc5227b3e09">供給条件調整とグループ入札によるオークションにより不落を回避</h2>第2弾のオークションは電力市場高騰の影響下でのオークション開催となりました。入札不調を防ぐため、事前のサウンディングと仕様調整のほか、固定単価型のみ提示可能な施設群と、固定単価型・市場連動型とも提示可能な施設群に分割してオークションを実施しました。同じように第3弾のオークションも、電気料金メニューの料金体系複雑化を踏まえ、固定単価型のみ提示可能（独自燃料費調整額設定も可）として実施しました。直営施設・公営企業の原則全ての契約を対象とした第4弾では、所管部局、高圧・低圧の区分等により、A～Hの8施設群に分割 ・施設群の特性ごとに、固定単価型のみ提示可能なグループと、固定単価型・市場連動型とも提示可能なグループに分類した結果、グループ別に単価固定型や市場連動型メニューなど、異なる料金体系の提案で落札されています。<h2 id="h74d3154d76">落札した小売電気事業者との契約根拠</h2>益田市では、事前にオークションでの競争が行われていることから、改めて入札に付す必要がなく、性質又は目的が競争入札に適しないものとして、随意契約（地方自治法施工令第167条の2第1項第2号）としています。<h2 id="h990c0a9652">他自治体の事例について</h2>弊社と初回協議後には、エネオクを過去に利用した自治体の実績リストをダウンロードすることができます。 　エネオクを活用した電力調達にご関心、ご質問ありましたらチャットにてお問い合わせください。＜参考＞『電力リバースオークション』の試行結果について <a href="https://www.city.masuda.lg.jp/soshikikarasagasu/fukushikankyobu/kankyoeiseika/1_1/1959.html">https://www.city.masuda.lg.jp/soshikikarasagasu/fukushikankyobu/kankyoeiseika/1_1/1959.html</a>『益田市電力リバースオークション 第2弾』の実施結果について <a href="https://www.city.masuda.lg.jp/machizukuri_kankyo/kankyo_kankyohozen/energy/8354.html">https://www.city.masuda.lg.jp/machizukuri_kankyo/kankyo_kankyohozen/energy/8354.html</a>『益田市電力リバースオークション 第3弾』の実施結果について <a href="https://www.city.masuda.lg.jp/machizukuri_kankyo/kankyo_kankyohozen/energy/9081.html">https://www.city.masuda.lg.jp/machizukuri_kankyo/kankyo_kankyohozen/energy/9081.html</a>『益田市電力リバースオークション 第4弾』の実施結果について <a href="https://www.city.masuda.lg.jp/soshikikarasagasu/fukushikankyobu/kankyoeiseika/1_1/9294.html">https://www.city.masuda.lg.jp/soshikikarasagasu/fukushikankyobu/kankyoeiseika/1_1/9294.html</a>

エネオクの利用事例をご紹介〜益田市の場合〜

2024年11月に開催したエネオクの事例紹介（自治体（関西）：1件、民間（中国）：1件）

2024年11月に開催したエネオクのうち、2件（自治体（関西エリア）：1件、民間（中国エリア）：1件）のオークション結果をご紹介します。各事例の現行契約の年間電気料金および落札金額は、基本料金・従量料金のほか、以下の点の金額を考慮した年間電気料金となります。 ・燃料費等調整額：含む ・再エネ賦課金：含まない ・容量拠出金負担影響額：含む ・環境価値提供金額：含む（※供給条件が再生可能エネルギー由来の供給電力で指定されている場合。）<h3 id="h2a3354db26">事例①：自治体（関西エリア）</h3><table><tbody><tr><td colspan="1" rowspan="1">対象施設</td><td colspan="1" rowspan="1">庁舎、集会所、図書館、学校、病院、上下水道施設、駐車場など</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">契約数</td><td colspan="1" rowspan="1">83契約</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">契約種別</td><td colspan="1" rowspan="1">特別高圧、高圧</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">契約容量合計（kW）</td><td colspan="1" rowspan="1">20,477</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">年間電気使用量（kWh）</td><td colspan="1" rowspan="1">23,524,398</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">年負荷率平均</td><td colspan="1" rowspan="1">13.11％</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">現行契約の料金体系</td><td colspan="1" rowspan="1">固定単価型（旧一電と同等）</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">現行契約の年間電気料金</td><td colspan="1" rowspan="1">785,641,440円</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">入札条件</td><td colspan="1" rowspan="1">＜入札可能な料金体系＞ ・固定単価型（旧一電の燃料調整費と同等のメニュー） ・固定単価型（独自燃調型）</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">＜供給条件＞</td><td colspan="1" rowspan="1">・再生可能エネルギー由来の環境価値証書を付与した電力とし、再生可能エネルギー由来の供給電力量の割合が、100％であること。 ・供給電力の調整後排出係数は0.000kg-CO2/kWh以下とすること。</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">入札者数</td><td colspan="1" rowspan="1">4者</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">入札数</td><td colspan="1" rowspan="1">13入札</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">落札した電気料金体系</td><td colspan="1" rowspan="1">固定単価型（独自燃調）</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">落札金額</td><td colspan="1" rowspan="1">679,216,109円</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">削減率</td><td colspan="1" rowspan="1">13.55％</td></tr></tbody></table>現行の電力契約が、固定単価（旧一電と同等）である施設を対象としたオークションです。4者が入札に参加し、計13回の入札が実施されました。落札した電力契約は固定単価型（独自燃調型）となり、現行の電気料金と比較すると13.55％の削減となりました。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/5a48cdd0e95d4dd3979f8d40ab5ae949/5612acc899364e998b980a0ea124bdf2/image%20(15).png?w=1000&amp;h=511" alt="" width="1000" height="511"></figure>図1．提案価格の推移（自治体（関西エリア））<h3 id="hc7261fcb2a">事例②：民間企業（中国エリア）</h3><table><tbody><tr><th colspan="1" rowspan="1">対象施設</th><th colspan="1" rowspan="1">工場</th></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">契約数</td><td colspan="1" rowspan="1">1契約</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">契約種別</td><td colspan="1" rowspan="1">高圧</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">契約容量合計（kW）</td><td colspan="1" rowspan="1">1,510</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">年間電気使用量（kWh）</td><td colspan="1" rowspan="1">6,336,406</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">年負荷率平均</td><td colspan="1" rowspan="1">47.90％</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">現行契約の料金体系</td><td colspan="1" rowspan="1">固定単価型（旧一電と同等）</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">現行契約の年間電気料金</td><td colspan="1" rowspan="1">155,137,876円</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">入札条件</td><td colspan="1" rowspan="1">＜入札可能な料金体系＞ ・固定単価型（旧一電の燃料調整費と同等のメニュー） ・固定単価型（独自燃調型） ・市場連動型</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">入札者数</td><td colspan="1" rowspan="1">7者</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">入札数</td><td colspan="1" rowspan="1">15入札</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">落札した電気料金体系</td><td colspan="1" rowspan="1">市場連動型</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">落札金額</td><td colspan="1" rowspan="1">108,018,339円</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">削減率</td><td colspan="1" rowspan="1">30.37％</td></tr></tbody></table>現行の電力契約が、固定単価（旧一電と同等）である施設を対象としたオークションです。7者が入札に参加し、計15回の入札が実施されました。落札した電力契約は市場連動型となり、現行の電気料金と比較すると30.37％の削減となりました。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/5a48cdd0e95d4dd3979f8d40ab5ae949/ef1000ae9cff4715b95b87a3be8e2cd4/image%20(16).png?w=1000&amp;h=477" alt="" width="1000" height="477"></figure>図2．提案価格の推移（民間企業（中国エリア））

【2024年11月】オークション事例紹介

今回は、エナーバンクを実際にご利用いただいた林水泳教室の管理部部長 山口さんにお話をうかがいました。

株式会社林水泳教室（代表：林正基） 神奈川県茅ヶ崎市で水泳・体操・テコンドー・ダンス・バレエの各種スクールとフィットネスクラブを展開する地域密着型の総合スポーツ施設。エナーバンクの利用により4施設において一括で最適な電力供給への意思決定と固定価格での電力契約締結に至る。固定価格での契約締結により、最終保障供給と比較して1,000万円から2,000万円のコスト抑制を実現。今回は、エナーバンクを実際にご利用いただいた林水泳教室の管理部部長 山口様にお話をうかがいました。ーエナーバンク利用までにどのような課題がありましたか？林水泳教室　山口様（以下、山口）：当時利用していた電力会社から「1ヶ月〜2ヶ月後には現在の契約内容では結べない」と言われ、急な契約終了を告げられたんですね。他のプランを検討したいと伝えて紹介された市場連動型のプランは現在の電気代+130％、2倍以上になるということで、金額にすると数千万円が追加でかかることから断念しました。 自分たちで別の電力会社を探したのですが、どこも新規契約を停止している状況でどうしようもなく、契約の期限がきたため最終保障供給を選ぶしかありませんでした。 その際に、副社長の林が村中社長と知り合いだったもので、相談させていただきました。<blockquote>最終保障供給とは？ どの小売電気事業者とも契約の交渉が成立しなくなった会社に対して、次の小売電気事業者が見つかるまでの間、電力会社が約款にもとづいて電気を供給すること。</blockquote>ー経営層のなかで実際にどのような状況が起きていましたか？山口：最初は契約終了を告げられ、当時受けている提案では何千万と電気代が上がってしまうという状況で、経営層のなかでも「このままではまずい」という共通の認識を持って優先的に対処すべきという判断のもと動きました。 サービス業では特に電気を余分に使うこともあるので、供給を止められない部分ですが、かといって値段も上げられない。そんな状況でエナーバンクにたどり着きました。 エナーバンクがなければ、ずっと最終保障供給を利用していたのではないかという気がしています。ーどのように使っていただいていますか？山口：実は、現在とは別に過去に2回ほど、契約には至らなかったものの「エネオク」を利用させていただいています。 初回は、新電力が盛んだった頃に「もっと安い電力会社はないか」と相談させていただきました。ただ、そのときは特別安いプランの提供があったため、結局は契約をお断りすることになりました。 2回目は指定管理における行政とのお付き合いのなかで、電気の使用の件でご相談させていただきましたが、契約には至りませんでした。 そして3回目の今回、すでに2回お断りしてしまっているにもかかわらず、村中さんにはしっかりと相談に乗っていただけて、契約することになりました。<blockquote>新電力とは？ 2016年4月の「電力の小売全面自由化」により新たに市場に参入した大手電力会社以外の電力会社のこと。</blockquote>ー実際に使ってみていかがでしょうか？山口：自分で電力会社を探す場合は、複数の会社に依頼して同じような相談を何度もしなければなりませんでした。 エナーバンクを利用してからは、エナーバンクに連絡するだけで条件に合う電力会社を複数社見つけていただけてすべて解決できるので、そういう面では助かります。 契約が結べなかったものが結べるようになり、契約も市場連動型ではなく固定型ですので、安心できる部分だと感じています。<blockquote>市場連動型とは？ 市場価格の動きに合わせて電気料金の単価が変動するプランのこと。市場価格の基準は「日本卸電力取引所（JEPX）」の取引価格をもとにしており、30分ごとに価格が変動する。メリットとして、市場価格に応じて電気使用量を調整したり料金が割安な時間帯に利用することで電気料金を抑えられる点がある。一方でデメリットとして、市場価格を予測することは難しいために予算管理がしにくい、市場価格が高騰した場合のリスクヘッジが取りにくいなどがある。</blockquote>ーやり取りのなかで感じられたことはありますか？山口：最初に電気代がとんでもない金額に上がると言われたときは顔が真っ青になるような状況で、なんとかしなければいけないと自分で電気のことや計算式を調べたりしましたが、間違っていて…。 その点、エナーバンクにお任せして過去のデータをお渡しすれば一括で対応していただけたので、助かりました。ー実際のやり取りはどのように行われていましたか？山口：基本的に村中さんと連絡を取り合うかたちで進めました。エナーバンク村中（以下、村中）：具体的には2回対応をしています。最初は契約が切れるがどうしたらいいのかという初回方針を決定するため、現在の電気代と最終保障供給の比較をしました。値上げ提案を持って来られているタイミングで切り替えることは得策ではないことや、契約期間の縛りなどを検討し、数値的にもいまは最終保障供給を一度利用したほうがいいとお伝えして意思決定をいただきました。 その後、本来はエネオクというシステムをご利用いただくのですが、今回は提供いただいたデータをもとにわたしのほうでエネオクの登録や明細情報の登録などを代行させていただき、オークション結果として入札された電力会社を資料にまとめてご提案しました。 価格で言うと、現在の電気代が全体で4,000万円から5,000万円のところ、最終保障供給では1.4倍から1.5倍ほどの金額でしたので、1,000万円から2,000万円程度の削減ができたということになります。安定化かつコスト抑制という提示をさせていただきました。ーどのような事業の施設でご利用いただいていますか？山口：スポーツ施設を運営しておりまして、全部で4つの施設の電力についてご依頼しました。場所や形態はバラバラですが、一括してお願いできるので、施設ごとに電力会社を変えることもなく助かっております。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/5a48cdd0e95d4dd3979f8d40ab5ae949/c37eacf6671b42b1bc42af75bf8421fa/image.png" alt="" width="768" height="508"></figure>ーエナーバンクについてどのような点に魅力を感じられますか？山口：エナーバンクにお願いすればあとは全部やってくれることが大きいですね。さらに、条件に合うなかで最も安い電力会社を提案いただけるので、そこが魅力だと考えています。ーほかの電力会社を検討する際は、どのようなことを感じていましたか？山口：いまの新電力の新しい提案などはどうしても市場連動型になっていて、そうなると素人では計算もできないしどうしようもなくなります。経営者視点では「結局いくらになるの？」ということが重要ですが、素人ではよくわからないんですね。 エナーバンクでは、見込みではありますが「こういうかたちで金額がこう変わります」と明言してくださって、ありがたい部分です。ー今後、エネルギー高騰や脱炭素のなかで取り組みたいことはありますか？山口：弊社もSDGsを掲げていることもあり取り組みたいと考えていますが、具体的に何をするかというフェーズにはまだ至っていません。もし電力関係で何かありましたら教えていただきたいと考えています。村中：林さんには弊社の太陽光をご案内しています。スポーツ施設の屋根に設置できるか興味があるとのことでした。耐久年数や事業継続年度を踏まえてどこまで施設に設備を置くのかに関心を持っていただいています。 太陽光設備はコスト削減という目線でも太陽光設備を保有する価値はあるため、現状の4施設のなかで設置可能な場合はご提案できればと考えています。山口：細かいことでは、現在ある照明をLED化することを進めています。炭素排出量は下がっていると思いますが、単価が上がってしまっているので、どうしてもその辺りの効果が見えにくい状況ですが一応取り組んでおります。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/5a48cdd0e95d4dd3979f8d40ab5ae949/d3a00a0aa95f4e72abedceffd83e2062/image.png" alt="" width="768" height="510"></figure>ー弊社と同じような電力会社比較サービスと比べていかがでしょうか？山口：エナーバンクのほかにも電力会社と間に入ってくれる会社もありましたし、そこの対応が悪いわけでは決してなかったのですが、実際に急遽契約終了となったあとはご提案いただけることがなかったので「それしかなかったとは思うけどあとの面倒ももうちょっと見てほしかった」と感じましたね。 今回は村中さんにはメールで「現在の固定型の契約が終了した場合、1年後はどうなるのか？」とお話ししたところ、「そのときはまたわたしたちで面倒見させていただきます」というお返事をいただけたので、非常に安心できると感じました。村中：わたしたちの1つの強みとして、市場の新しい流れや動向について常に料金メニューの説明やシミュレーションができる環境を、システム含めスピーディーに展開していることが挙げられます。 そこの基準に合わせた提案や解説ができる点は他社と比較して強みになっていると同時に、その仕組みで提示できるようなパートナー（電力会社）を確保しているところがお客様に認められている点です。 会社の文化として、業界にリアルタイムで反映させながらお客様に価値を届けていくことを意識しています。そのため1年後にどういう環境になろうが、我々が今できる最大限の情報と電力契約を提示できるかたちでサービスを運営し、お客様とパートナーシップを結んでいきたいと考えています。

エネオクの利用事例をご紹介〜益田市の場合〜

【2024年11月】オークション事例紹介

【インタビュー記事：林水泳教室】経営者視点での説明対応や契約終了後サポートを評価